シドニー・ボーイ108　オレンジ・カントリーに秋色を求めて・・・ 南半球では1年の前半に秋があります。サマータイム実施国のオーストラリアではサマータイムが終了し、時計の針を1時間戻す頃が、秋の入り口です。 シドニーから北西方向へ２５０キロ。オレンジ市という名の内陸の町があります。そこに行くまでに、犯罪人矯正所が二か所ありました。空気のいところで、心が表れるのでしょうか？　 オレンジ市周辺の市町村を含めてオレンジカントリーといいます。オレンジ市を起点に、車で回ってみました。大きな町を長方形につないで回るだけでも、１６０キロはあります。 秋色といっても黄葉が多く、紅葉はほとんどみられませんでした。世界遺産となっているブルーマウンテンズを越して更に西に向かいますと、星空がきれいです。空気が澄み、人工光が少ないからです。オレンジ市を中心に天文台がいくつかあるのは、そのせいです。 三日月が黄橙色で地平線に近づいていくのを初めてみました。夜空では南十字星を左端において、１時間半、１３００枚ほどの合成写真を作ってみました。鳥にもまま巡り合いました。 農場にもいきました。生まれたての猫がイチゴの苗床に寝ていました。猫は暖かい所を探す名手なんですね。 トマトの出荷準備を終えた箱に農場で飼う山羊が近づき、トマトを丸ごと食べていたのには驚きました。農場の人も叱りません。鷹揚なのでしょうか。それとも無神経なのでしょうか。スーパーで売っているトマトは、念を入れて洗うべし・・これが、今回の教訓でした。 ご覧ください。 (2016.04.19　シドニー・ボーイ記)